コーヒーの事と雑多な話

はつ春ブレンド

470回目の限定焙煎はブルーマウンテンNO1ブルーバロンとはつ春ブレンドです。

年の瀬が近づくにつれ、段々と高額の豆が限定に使われ始めます。

それに伴い焙煎する方にもプレッシャーが序々に高まって来るのです。

高額の豆だからという事もあるけど、

それより購入されるお客様の背景を思うと気が引き締まるというか、

滝で身を清め、神社でお祓いをしてから焙煎しなければと思うくらいなのです。

 

例えば、お屠蘇代わりにブルマンを皆で飲むとか、

正月の来客に振る舞う、

新年に初めて飲むコーヒーはブルマンに決めているという話を聞けば、

ぼんやり豆焼いている場合ではないのである。

 

ところで、今までで一番ローストしていてプレッシャーを感じたのは

パナマ エスメラルダ農園のゲイシャ種とインドネシア バリのコピルアクです。

コピルアクはご存じ動物のフンから取り出したコーヒー豆、

映画のおかげで一躍有名になりました。

 

パナマはやっぱりおいしいなぁと感じたけど、

コピルアクはいまいち良く分かりませんでした。

あまりに高額で少しの量しか購入することができず

納得のいくローストができませんでした。

その内リベンジしたいものだと心の片隅で思っているのです。

今回はブルーマウンテンNO1クライスデール農園とはつ春ブレンドです。

ブルマンはハイマウンテンやジャマイカよりコクと香りがしっかりあり、

背骨が一本走っている印象です。

クライスデールはブルマン生産地の中央に位置し

「ザ ハートオブブルマン」と呼ばれる最高の農園です。

中煎りにローストしました。

キューバよりちょっと深め、酸味は弱く香りとコクは強め、

雑味が弱くって新年にふさわしい豆です。