コーヒーの事と雑多な話

初春ブレンド

449回目の限定焙煎はブルーマウンテンNO1ブルーバロンと初春ブレンドです。

年末といえば餅つきの風景を思い出す。

私の産まれた町には「湯とい餅」なる物があります。

丸餅やアンコ餅を作る他に、突き立ての餅を各自のお湯を張った器に入れ、

大人は唐辛子醤油、

子供は砂糖醤油、きな粉、あんこを付けて食べました。

突き立てでなかなかおいしいのです。

 

大人はさらにこの餅を1mぐらい伸ばして啜って行く人もいました。

もう胃カメラです。味なんか分からないでしょう。

中には窒息死する人も出るという怖い食べ方です。

 

因にこの「湯とい餅」は手で上手にちぎりながら食べる事になっています。

 

そして一月一日になると、朝起きて風呂に入り、

真新しい肌着を着て、裏の神社で柏手を打ち、

それからお寺に行って線香を上げ、ご住職に新年の挨拶をして、

家に帰り、全員がお膳の前に座り

「明けましておめでとう」

を言ってからやっと御節が食べられた。

 

幾つもの手順を踏んでの新年だから、

今のぬるっとした正月よりも、正月の鮮度が長続きしたように思う。

お年玉もとっても嬉しく、すぐに駄菓子屋に走って散在した口である。

もう随分遠い風景になりました。

ブルーマウンテン ブルーバロン農園と初春ブレンドです。

 

いつも使っているクライスデールが粒が小さかったので

今年はブルーバロンのブルマンです。

中煎りをもう少し深めに、しっかりローストしました。

だからコクと香りが出ています。

後味の良さがブルマンの良さ、そして風味もある所ですね。

雑味なく、やはり新年にふさわしい豆です。