コーヒーの事と雑多な話

エラブユリさん

選別の話をしましょう。

 

当店では生の豆をハンドピック(選別)します

これが大変なんですが重要なんです。

生の時に分かってた欠点豆がローストしたら分からなくなる、

という事とロースト豆の選別が楽になるという理由からです。

 

選別したら次に焙煎をして、今度はロースト豆の選別です。

 

これもハンドピックするのですが、中でもナチュラル精製の豆が大変なんです。

特にイエメン産モカ鎌足?マタリですね〜、

それとブラジルが煎りムラが多く、一度機械で選別してから

ハンドピックに掛かります。

その機械を密かにエラブユリさんと呼んでいるのですが、

機械を動かしてると、どちらかと言うと優しい女性というより

ちょっと軽薄な大口たたき兄ちゃんという感じがします。

 

威勢良く仕事にかかるのですが、終わって見ると結構ザルで、

何度もやり直しをさせ、その結果、ロスが多い。

もうちょっとしっかりせい!と怒鳴りたくなるような奴なんです。

まあ、これがあるとかなりハンドピックが楽になるのも事実です。

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コーヒー豆が上からすごい早さで落ちています

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それをセンサーで感知して煎りムラのある豆を空気銃ではねていきます。

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分かりづらいですが、ちょうど豆をはねた一瞬です

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すぐ側にはコンプレッサーがあってこれがまた煩く動きます。

家の中でバイクを乗り回しているような音です。

 

ちっともおしとやかなエラブユリさんではなく、

撰夫太(エラブッタ)なんて名前でいいと思うのです。