カリブの豆の簡単講座 (^ ^)
これは前回の限定に使ったドミニカですね。
低地で取れた豆。大粒で虫食い等の豆が多く混入しているため
ハンドピックが欠かせません。
ただすっきりとして軽く、悪くいえば印象に残らない豆
良く言えば雑味の少ないすっきりと舌離れの良い豆という事になります。
個人的にはすきっと晴れ渡った、青空みたいなカップを表現するために、この豆は
重宝します。それに手頃な価格も魅力です。勿論、高いドミニカもありますが、
意外と使いづらかったりします。
下の豆が現在使っているハイチ マールブランシュ
粒は長粒でやや小粒、グリーンが強く豆質も前回のドミニカより堅めで
皺が伸びないんですね。だからちょっと深煎りです。といっても中煎りの中でですが。
豆質が堅いという事はコクがあって香りが高く、酸があるということです。
でもカリブの豆ですから明るい印象の酸味とフレーバーです。
味そのものは重くないのでローストする方としては扱い易いです。
ただ価格はドミニカより30〜40%高め。背中合わせの国なのに味も価格もちょっと
違います
そしてこれはキューバのクリスタルマウンテン
カリブの豆の中では一番軽く柔らかいかも知れません。
当店ではかなりの浅煎りにします。それでも重い酸や刺激が出ない所は
この豆ならでは。ほとんど不良豆がなく、その分高め、ドミニカの2倍ぐらい価格です。この豆はちょっと乾燥が進んでいます
すっきりした軽いコーヒーがお好きな方はキューバの豆はおすすめです
左がキューバ クリスタルMt、右がハイチ
粒の形が違います。品種は同じティピカ種なんですけどね。
ここにはないけど、カリブと言えばブルマンです
ブルーマウンテンと呼ぶ事が出来る豆はドミニカの5倍以上の価格です
今年は品薄でもっと高くなりそうですが、どうなるんでしょう。
手が出ないんじゃないかと今から心配です。
個人的にはいろいろ言われる事の多いカリブの豆ですが、
私は好きです。
グアダループというフランス領の島があるんですが、
ここで取れる豆も高いです。でもローストには苦労しました。
上手にロースト出来るとバターみたいな滑らかな口当たりと
コクのある素晴らしい味になるのですが・・・、
カリブの豆にまったりしたこくは 求めていないので、私にとってカリブ系の
軽さは貴重な風味です。