それは1月4日の事でした。
その日は明日からの開店準備や豆の焙煎、おまけに棚卸しと
正月休みだというのに忙しい日でした。
私達はお昼は簡単にカップ麺で済ませようと
それぞれラーメンと焼きそばを用意していました
カップメンなんてほんとに久し振りです。いままで食べた事のない
ご当地物を用意しました。
楽しみです。
開けてみたら予想に反してカヤクやスープ、ほかにもいろいろ
付いています。
お湯をさして蓋をして、暫くしてからカヤクを入れてないのに気が付きました。
慌てて焼きそばの蓋を開けて入れました
なんとか大丈夫のようです
それで油断したのか、なんとラーメンの方にソースを入れてしまったのです。
急いでソースをすくって焼きそばの方に入れ、
豚骨スープをラーメンの方に入れました。
ラーメンは私が、焼きそばはツレが食べる事になっていたのです。
一口食べたらソース味の何ともいえない味のラーメンで、
まったく豚骨スープの味がしません。
ツレの方は「ソースの味がしない、麺そのものの味だ」
と言っていました
あまりのまずさに私は箸を投げました
横を見ると、ツレは黙々と麺を啜っています
まるでスフィンクスみたいに無表情です。
それを見た私は、鉄人28号になったのでした。
次からは、違う種類のカップメンを作るときはスープやカヤク等を
整理整頓してから製作しようと、
正月早々、反省したのであります。