443回目の限定焙煎は十三夜待ちのブレンドです。
自動車学校で初めて路上運転に出た時の事を良く覚えている。
その学校では、当時筑紫バイパスと呼ばれていた
片側2車線の道路を走ることになっていた。
私は親兄弟から車を運転する時は、
他の車の流れに乗って走るように教えられていたので、
その言葉通り他の車の流れに乗って走らせていた。
スピードは70km近く出ていたと思う。
勿論怒られたが、意外に優しい言葉で
「そんなにスピードを出したらブレーキがキツなるやろ」
とそれだけだった。
回りのドライバーから見れば、速度制限越えの派手な自動車学校の車は、
奇異に見えた事だと思う。
それからは速度制限を守り、一時停止をし、
横断歩道では止まる模範的運転を行うと、
たちまち後ろには長い車列ができ、
痛い程の苛立ちとプレッシャーをリアウインドー越しに感じたのである。
メキシコ プルマ・イダルゴと十三夜待ちのブレンドです。
十五夜は中国伝来の風習に対し、十三夜は日本古来の風習です。
今年は10月8日が十三夜、メキシコ プルマでこの日のためのブレンドを作りました。この豆の特筆すべき所は貴重なティピカ種という事です。
今や品種改良や農地の放置等でティピカは激減しています。
プルマイダルゴではコビサ社の支援の元、
放置農園が整備されティピカ種が復興しつつあります。
この豆は浅煎り気味にローストして、軽やかでフルーティーな風味、
爽やかな酸味で後味をクリアーにしました。
コーヒー片手に「片見月」にならぬよう十三夜もぜひ愛でて下さい。
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