雨の降る中、傘もささず二人のアベックの下校中の中学生が歩いてきた。
(アベックって古い!カップルと言いなさい!といつも叱られる)
若い二人は寒くないらしい。中二ぐらいだろうか、女の子の方がちょっと
背が高い。
通り過ぎて行く二人を見ていたら、結構二人の間の距離が狭い。
お互いの体の外側の手は動いてるのに内側の手は固まったままだ。
手の甲が触れるくらいの距離だ。何かの拍子に触れる事もあるだろう。
二人の緊張が伝わって来る。
手をつなぎたいのにきっかけが掴めない。
そんな緊張感がこちらまで伝わって来る
青春の入り口の微笑ましい二人だったのでした。