今回の限定焙煎はエクアドル ビルカバンバと秋物語です 。
数年前から庭に穴を掘る正体不明の生き物がいる。
多分、鳥か猫じゃないかと 思っていたが穴の形、深さからどうも違うようだ。
その事を事情通に尋ねると「それはアナグマです」との事だった。
まさかこんな団地の中に?と思っていたが、思いのほか早くその生き物は現れた。
ある日の朝早く、庭でギャーギャーと煩いので覗いてみると、
ブロック塀の上で 猫と喧嘩している狸に良く似た色で、鼻と爪が長い動物を妻が見たと言う。
「きっとアナグマよ!」 と妻が興奮していう。
ちょっと悔しいが私も見てみたかった。
動物園の檻の中に居るアナグマでなく、
元気はつらつの天然物のアナグマを是非 一度は見てみたい。
狸は見た事があるがなんといってもアナグマだ。
狸には悪いが、何だか狸よりエラそうではないか。
同じ狸族でもクマが付く名前 なのだから。
庭に穴が掘られてから数ヶ月後、アナグマの一件を忘れかけた或る日、
車で外出すると、中山トンネルを出た所で一匹の狸が車に轢かれていた。
ゆっくりすり抜けるように通り過ぎながら観察すると爪が狸にしては長く、
鼻も長く尖っている。
あっ、これは会いたいと思っていたアナグマかも知れない。
まさかこんな形で会う事になろうとは。
件の事情通は「アナグマは縄張り意識が強い からこの辺には一匹だけいると思います」とも言っていた。
その日以来、庭に穴があく事はない。
エクアドル ビルカバンバと秋物語です。
南米にあるエクアドルの豆は南米物の中で一番ソフトなコーヒーです。
酸味、苦味共穏やかでとっても飲み易く、深煎りでも苦味は穏やか。
今回はやや深煎りにしてまろやかなコクのあるコーヒーにしました。
深煎り気味ですが苦味は穏やかで、刺激のない 後味のいいコーヒーです。
酸味もなくなって、ほのかな甘味が秋の豊かさを表現しています。
くわしくは