今回の限定焙煎はバリ島インテンデワタと若葉の頃ブレンドです。
朝食をとり、歯も磨き、さあ出勤という時に右目に違和感を感じた。
きっとまつ毛でも入ったのだろう。最近まつ毛が良く抜けて目に入るのだ。
まつ毛が無くなるかもと思うくらい抜けてちょっと心配なのだが。
鏡を覗く。大きく右目を開けるがどうもよく見えない。
左目をつぶってみる。もっと見えなくなってしまった。
鏡に顔を近づけてよく見ようとしたがぼやけて見えない。
遠のけばよく見えるが、遠すぎて肝心の目の中が見えない。
自分の目なのに見る事が出来何なんてと男は苛立つ。
そして老いを感じ、気持ちが塞いだ。
しかし、今は目の中のまつ毛だ。
男は目薬で洗い流す事を試みた。
いつもより数滴多めに差すがまつ毛はへばりついたままだ。
ピッタリと張り付いているのは涙の分泌量が減ったのだろうか?
最近、涙もろくなったというのに。
昨日だってテレビドラマを見て不覚にも泣いてしまったのだ。
ドライアイと涙もろいのは話が違うという事なのだろう。
あー、時間がない。男は慌ててバス停に走った。結局、ドアを開けて
外に出た途端、目の違和感は忘れてしまったのだが。
やっぱり目には青葉で、山にホトトギス、口にはコーヒーでしょ、という事で
今回はバリ インテン・デワタと若葉の頃ブレンドです。
インテンデワタとはバリのダイアモンドという意味
あるいは古代バリの女王の名前です。
11年振りのバリです。インドネシアの豆にしては
やや浅煎り気味のシティーローストです。柔らかなコクと
かすかな苦味のマイルドなコーヒーです。
森を思わすハーブのような風味もあり、思いのほか
すっきりした飲み口。園内で牛や山羊を飼ってそのフンを
肥料にするというカーボンフットプリントという有機農法を行っています。
山笑う季節にコーヒー飲んで笑って下さいね。