今年はまだシモヤケにならないけど、ちょっと寒い日が続くと
その気配を足の指に感じる。
子供の頃、ひどいシモヤケで、大人になるとシモヤケにならないようになるからと、
聞いていたのだが、血圧が低いせいかこの年になっても時々なる事がある。
シモヤケといえば小学生の頃は破れるんじゃないかというくらい赤く
腫れて、痛かった。
暖かくなると痛がゆく、これも辛かった。
或る日、掃除の拭き掃除をしていたら、クラスメートの女の子が
「あたしがするから拭き掃除しなくて良いよ」といってくれたのである。
その時、この子がとっても大人に見えた。
今思うと、当時の家の暖房といったら掘りごたつと火鉢くらいで
ストーブは見かけなかった。(もう少し後になって家庭用石油ストーブが出て来た)
こたつの中に入って首だけ出して本を読んだ。こたつの中は練炭だから
一酸化中毒で時々死ぬ子が出ていたのである
窓は木の桟だから隙間だらけ、雪や雨は凌げたが、ほぼ外気と
同じ温度だったんじゃないだろうか。
すきま風がひどかった。障子一枚隔てただけで外だったりした。
それでも余り寒さを感じなかったのは、一つこたつの中に
じいちゃん、ばあちゃん、家族皆が集まっていたからだろうな。
こんな具合だったから小学生のほとんどがあかぎれとしもやけだった。