今回の限定焙煎はボリビア コパカーナと哀秋ブレンドです。
遠い昔の事。高校生の私は気持ち良く晴れ渡った休日、
鼻歌まじりで自転車をこいでいた。
そのとき唄っていた歌は今も覚えている。高田渡の「自転車に乗って」だった。
爽やかな秋晴れだ。
口ずさむ歌も大きくなる。気分は上々、浮かれ調子でペダルも軽く、
部活へと向かっていた。
いつも通っている道路は、町名が変わると、道路もコンクリートから
アスファルトの道に変わり、しかもそこは軟弱な地盤のせいで大きな轍が出来ていた。
あろう事か、私はその轍にハンドルを取られ歩道の縁石に激突したのである。
調子良く漕いでいたので、スピードに乗った自転車は一回転し、体が前方に投げ出された。
その瞬間、浮かれ調子は絶望へと変わり、辺りの風景がスローモーションで
ぐるりと回り、気が付くと私はその場に直立していたのである。
側転も満足に出来ないのにこれは一体どうした事だろう。
学生服に一つの汚れもなく、怪我もない。
きっと不思議な力が働いたのかもと今でも思う。
後にも先にも空中回転が出来たのはその時だけである。
ボリビア コパカパーナ農園と
哀秋ブレンドです。
ボリビアってどこにあるの?と言いたいくらい分かりにくい国ですが、
ペルーの隣、チチカカ湖が国境にあります。中米の豆らしくマイルドなコクと
ベリーのようなフルーティーな香りがあります。
中煎りからほんの少し深煎りのローストです。
今回はフルーティーな香りを生かすため中煎りです。
マイルドで飲み易いコーヒー。苦味や刺激がなく晩秋の一杯にふさわしい
ソフトなブレンドです。
くわしくはこちらhttp://www2.synapse.ne.jp/arakiya/2013gentei/bolivia-aishu.html