今回の限定焙煎はエルサルバドル サンイシドロ農園と春一番ブレンドです。
向かいの家のタウソ君がかがみ込んで何かをいじっている。
彼は好奇心の強い小学三年生で、去年の秋頃にはカマキリを捕まえては
バケツの水の中に浸けていた。
何をしているのかと聞くと、ハリガネムシがこの団地のカマキリの何割に
寄生しているのか調べていたのであった。
今度は何を調べているのか、聞いてみると、「ダンゴムシ。植木鉢の下にダンゴムシが
一杯いるけどなんで集まってるか知ってる?この子達の中の一匹が良い隠れ家を
見つけると皆集まれフェロモンを出して仲間を呼ぶんだよ。
だから、あっという間に一杯集まるんだ」
「ほー」
彼は物知りだ。
おじさんの僕が小学生に教えてもらって、感心しているのである。
「ところで手に一杯持ってるダンゴムシはどうするの?」と聞くと
「これからお鍋に入れて茹でてみようと思う。
ダンゴムシはエビやカニと同じ甲殻類なんだよ。
という事はきっと茹でたら真っ赤になると思うんだ」
「成る程、それから?」
「それから、食べる!」
食べれるかどうかは知らないけど、悪い事は言わないから止めなさい。
大体、君のお母さんがお鍋や台所を貸す訳が無いと諭したのである。
エルサルバドル サンイシドロ農園と春一番ブレンドです。
パカマラ種のこの豆はとっても大粒です。
大粒の豆はすっきりとした風味で軽やかな味わいです。
この豆も軽めのカップになります。今回はちょっと深煎りにして
すっきりとした口当たりの優しい苦味を出してみました。
ボディは弱めですが、ソフトな口当たりで飲み易く仕上がっています。
春一番にはふさわしくない程、穏やかなコーヒーです。
くわしくは