ナーメンジークからのメールを読み終わった俺は一つ大きな溜め息をつき、
すぐに友人のカーナブーンにメールを打った。
「ジークがやられた、我々はすぐに蜂起しなければならない」
打ち終った俺は、ソファーに身を沈め、テキーラを一気にあおった。
「どうして、こうなるのだ」
俺はつやつやと光り輝く漆黒の肌を見て、我が身を呪った。
ジークだってあの濡れて粘る肌を呪っていた。
しかし、それもこれも人間共の身勝手な価値観による物だ。
我々は、我々の存在価値を人間共に認めさせなければならない。
俺は酒を飲み干すと、オイルを手におもむろに立ち上がった。
さあー、肌の手入れの時間だ。
俺の名は豪。ついでだが姓は齧という。