あらき屋コーヒーが出来て42年が経った。
その当時ピカピカだった家々も草臥れ、
主の居なくなった家は取り壊され新しい家に替わって
少しずつ世代交代が進んで行く。
42年も経つのだ。
私達も草臥れるのは仕方がない。
先日、新しい豆のカッピング(試飲)を二人でやっていた。
まったりした口あたりとチョコのようなアフターテイストに満足していると、
妻が私を見て言った
「何だか安物のおじさんだね」
エー何、なに?「安物のおじさん」どういう事?
不思議な言葉に真意を尋ねると、
どうも今日の服の色が似合わないらしく
「青や赤が年取ってからのあんたには似合わない」と言うのである。
自分ではずーと赤や青が似合うと思っていたが、
その色合わせが「安物のおじさん」という事らしい。
「じゃあ何色がいい?」
「うーん、やっぱりグレイや茶色」
「そりゃあ年相応の色じゃないか」と言うと
「安物のおじさんにはならないかも」と言うのだった。
「じゃあ高級なおじさんになるにはどうしたらいいですか?」と聞くと
「素材の問題だからね」と宣う。
「チクショー!」でこの話は終わったのである。
残念ながら「安物のおじさん」になりました。ちくしょうめ!
カリブに浮かぶイスパニョーラ島、その三分の二を占めるドミニカ共和国。
その中でも最も土質が良いと評価されるバラオナ地区の小農家の集まりから
産まれました。
軽やかな口あたりですっきりした後味、
とっても飲み易いコーヒー。
浅煎りのコーヒーにしました。
ナッツや花のようなフレーバーがあり、
夏にピッタリのコーヒーです。