コーヒーの事と雑多な話

「きっぱりと冬が来た」

447回目の限定焙煎は中国雲南 天空農園と「きっぱりと冬が来た」です。

 高村光太郎の詩、「冬が来た」の冒頭の一節に

「きっぱりと冬が来た」とあります。

そうなのだ。

のんびりやって来る春や厚かましく居座り続ける夏や存在感の薄い秋に比べ、

一気の西高東低で木枯らしが吹き、きっぱりと冬はやって来る。

 

冬は厳かで美しい。

玄冬というではないか。

ヴィヴァルディの四季、冬のラルゴも美しい。

安息の冬のひと時、暖炉で暖をとりながら彼の国の人は何を食べるのだろう?

 

冬は他の季節に比べ食べたい物がキッパリと言える気がする。

焼き芋が食べたいとか鍋が良いとか、餅が食べたいラーメン食べたい、

アイスクリームを食べようとか

他の季節に比べキッパリとあれが食べたいと言えるようなきがするのです。

 

今日も私はキッパリと言いますよ、

日本一になった鹿児島黒牛ですき焼き食べようって。

中国雲南天空農園と「きっぱりと冬が来た」です。

 

この詩の一節を見た時、格好いいなぁと思い、

ユニークな風味の冬ブレンドのタイトルにいいなぁと思ったのですが、

正直、この豆、あんまり使いたくなかったのです。

粒ぞろいが悪いし不良豆が多くハンドピックが大変!

肩が凝ります。

でも、おいしいのですよ、これ豆は。

ナチュラルはモカっぽかったですが、今回はウオッシュド。

穏やかな風味で飲み易く、アップルのアロマ。

まろやかな口当たりと甘みのあるカップは好感が持てます。

おいしいスイーツとコーヒーで冬のひと時をお楽しみ下さい。

産地 雲南省保山市ルジャンバ 

プロセス ウオッシュド

高度 1500~1700m 

品種 カティモール 

農園 天空農園

農園管理者 曾(ソウ)さん 

農薬不使用 化学肥料と有機肥料の併用使用