コーヒーの事と雑多な話

秋物語

424回目の限定焙煎はコスタリカ エレ農園アナエロビックと秋物語です。
昔、むかーし、昭和もタケナワの頃。
物の大きさや速さを比較する物差しとして「馬」がよく使われていました。
例えば、「あそこの犬はうまんごとふとかぁ」とか、
「田中はうまんごと足がはやかぁ」とかです。
その「馬」も時代が少し進んで新幹線が現れると、
「夢の超特急」をよく聞くようになりました。
ラーメン屋やうどん屋でおじさんの怒鳴る声を良く聞いたものです。
「大将!ラーメンば一丁、超特急で!」と。
 
お盆の頃、焙煎機を酷使したので、
ファンを回すモーターがバテて来ているのが分かりました。
「ゼーゼー」と喘いでいるので大阪の工場に交換を頼む事にしました。
電話を入れると、今は混んでいるので一週間以上かかると言うのです。
そんなに掛かっていたらコーヒーの棚はガラガラで売る豆がなくなります。
(実際にガラガラになった)
思わず「超特急で交換してよ」と言ってしまいました。
半世紀近く経っての「超特急」復活です。
自分で言って、後で笑ってしまいました。
果たして「超特急」の効果があったのか、
四日で新品になって戻って来たのです。
超特急さまさまであります。

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コスタリカ エレ アナエロビックと秋物語です。
今、業界ではアナエロビックが流行っていまして、
流行に乗ってみました。
コーヒー業界にも色々と流行があり、
少し前はハニーやゲイシャがもてはやされました。
コピ・ルアクもありましたね。精製方法や品種に新しい物が加わります。
アナエロビックとは酸素を遮断して嫌気発酵させた物で、ハニーの発展形です。
コスタリカは浅煎りにして軽やかでフルーティーな味を出すのですが、
もう少しコクがあり滑らかな口当たりです。
フルーティーな香りも強めですね。
なにせ私も初めてなので、非常に楽しみです。