コーヒーの事と雑多な話

秋物語

382回目の限定焙煎はパプアニューギニア シグリと秋物語です。

「友達!」

コーヒー豆のハンドピックに疲れ、気分転換に外に出ると

学校帰りの二人の小学生と出くわした。

一人の子は知らないけど、もう一人の子は小さい頃から知っている子で
よく挨拶も交わす。

いつもは彼に先を越されるので今日はこちらから

「こんにちは」と声をかけると、
ありったけの大きな声で「こんにちは」と返って来た。
もう一人の子が「誰?」と聞くと、
かれは間髪を入れずに大きな声で「友達!」と答えたのである。
「オジサン」ではなく「友達」だ!

 

なんの躊躇もない大きな声での「友達」に、私の何十年も閉め切った、
蜘蛛の巣だらけの納戸みたいな心にレンブラントの光が差したのである。

 

「友達」懐かしい響きだ。何十年振りの言葉だろう。
使う事も聞く事もなくなっていた。
私は彼の友達の一人に入れて貰えたんだろうか、
彼の記憶の片隅に残るのだろうか、
そんな事を彼の後ろ姿を見送りながら思うのだった。

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空高く、いよいよ秋本番、今回は

パプアニューギニア シグリ農園と秋物語です。

ニューギニアのシグリ農園の豆は柔らかな苦味が素晴らしい豆。

頻繁に使いたくなる豆ですが、やっぱり秋がベストでしょうと

満を持しての登場です。穏やかな苦味と甘味のハーモニーが

絶妙です。雑味がなく優しい味わいのちょっと深煎りコーヒーです。

チョコやブラウンシュガーのようなキャラクターがあります。

このコーヒーは黄金色の秋の田園風景のイメージです

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パプアニューギニア シグリと秋物語