電話の話 その二
ダイヤル式の黒電話の前、
電話が普及していなかった昭和30年代の田舎では、
電話交換が自動化されてなく、まだハンドル式黒電話だった。
右側面に付いている小さなハンドルを手で回して発電させ、
電話局の交換手を呼び出す仕組みだった。
町内だったら「あ、もしもし、50番から135番へお願いします」。
市外の時は、「市外です」と言ってから「東京54局の1154番です」と言って繋いでもらった。
子供心に「シガイ」という単語を知ったのもこの頃だった。
その後、中学に上がる前には自動化されダイアルに替わったと思う。
それから十数年後、北海道の礼文島の民宿でバイトした時、
宿に泊まっていた女の子二人が「うそー!」
「この電話どう使うの!」と騒いでいる。
どうしたのかと行って見ると、
なんとあの懐かしのハンドル式黒電話だったのである。
ここは昔取った杵柄!颯爽とハンドルを回し、
東京に繋いであげると二人は大喜び。
これが切っ掛けで急速に彼女達と親しくなり、
一緒に北海道を一周したのである。
というバラ色の青春はまったくなく、
バイト仲間と仕事をさぼり、取れ立てのウニを浜辺でのんびりと食していたのである。
(有村屋とはさつま揚げの会社です)
今回の限定焙煎はミャンマーと冬はじめブレンドです。
ミャンマー ピン・ルー・ウィンの農園で取れた豆です。
前回、桜の丘ブレンドで使って大好評だった豆です。
アジアの豆は個性がありおいしいですね、
その中でもこのミャンマーは注目豆です。
アメリカスペシャリティー協会の審査で高得点を上げ、
味はお墨付き。
当店でも、滑らかな口当たりに豊かなコクと甘味が
評判でした。
マイルドな風味が冬の初めの季節にピッタリです。
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