今回の限定焙煎はコスタリカ エルバポルと秋立ちぬブレンドです。
梅雨が明けた途端、青空が広がり暑い日が続く。この時期の焙煎室は
炎熱地獄と化し、釜の熱で人間の方が焼かれてしまいそうだ。
それでも肉体的には辛いが、心ウキウキ気分は上々なのだ。
その訳は、梅雨明け十日の言葉通り、空は晴れ渡り、風は穏やか、
煙の抜けも良く、安定しておいしい豆が焼けるからなのである。
山下達郎の「高気圧ガール」でも歌いたい気分くらいだ。
しかし、この浮かれ気分も台風シーズンが始まれば低気圧ガールがやって来る。
短い短い梅雨明け十日の高気圧ガールなのである。
ぜひ、この良い季節にローストしたおいしいコーヒーを飲んで欲しいと、
切に願っているのである。
今回はコスタリカ エルバボル農園ハニーと
秋立ちぬブレンドです。
今回の豆はパルプドナチュラルという精製法作られたコーヒー豆です。
果肉を剥くと薄皮の回りにぬめり(ミューシュレージ)があります。
このぬめりを付けたまま乾燥させから脱穀した豆をハニーといいます。
因にこのぬめりをコスタリカではハニー(現地語で)呼んでいた事と
ハニーと同じ韻だったのでそのままこの精製法で出来た豆を
ハニーと呼ぶようになりました。
コスタリカの明るくフルーティーな風味にハニーの持つ独特な香りと甘味が
加わりました。
柔らかな口あたりで飲み易いブレンド、中煎りでコクがあります。
滑らかな口当たりとソフトなハニーの風味がこの季節にお勧めです。