コーヒーの事と雑多な話

余計なお世話

昼過ぎ、市道をゆっくり走っていた。

 

 

 

車の往来は少なく、遠くのボタン式信号機が赤になり

おばあちゃんが横断歩道を渡るのが見えた。

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その横断歩道に近づく頃には信号は青に変わったが

おばあちゃんはまだ横断途中で、後数m残っていた。

信号待ちの車はせかす事もなく渡り終わるのを見届けると

ゆっくりとスタートした。

私もスピードを落としながらゆっくり通り過ぎると、

次の横断歩道でおばあちゃんが手押し車に荷物を乗せて立っていた。

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そこは信号機もない所で私は横断報道手前の停止線に止まり

おばあちゃんを先に渡そうと思った。

おばあちゃんの手押し車のタイヤが若干小さく貧弱に見え、嫌な予感がした。

おばあちゃんは私の車が止まったのを見て、少し慌てたようで

勢い良く道路に出ようとしたのだが、タイヤが排水溝の穴にはまって

なかなか前に進まない。

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力を入れた途端、重心の高かった手押し車が倒れそうになり、

おばあちゃんまで倒れそうになったのである。

「危ない」思わず口にしてしまった。

「倒れたら骨折しちゃうよー」

おばあちゃんは荷崩れしそうな手押し車を立て直すと、私に先に行けと

手で合図したのである。

走りながら、余計な事しちゃったなーと

申し訳ない気持ちで一杯になったのである。