今日はインドネシアのコーヒーに付いてお話します。
インドネシアのコーヒーといっても今ひとつピンと来ませんが
マンデリンといえば誰でもが知っていますね。
男の人にファンが多いようですが、このマンデリンが取れる島が
スマトラ島です。
リントン、トバ湖、シボルガ、アチェで取れます。
現在ガヨという豆を販売していますがこれはアチェのガヨという高地で取れる豆です。
スマトラ産なのに他の豆と全く違う性質を持っています。
ガヨはマイルドでやや軽めのボディー、一口飲んで「あれー」と拍子抜けするようなソフトなコーヒーです。見かけたら一度お試し下さい。
スマトラの豆は大体深煎り向きの豆です。苦味と甘味と豊かなボディーが
特徴です。
インドネシアは島国です。島々にコーヒー豆ありというくらい。
スラウエシ島はトラジャで有名なコーヒーが取れます、カロシともいいます。
深煎り向きで、苦味が強めガツンと来るコーヒーです。
観光地バリ島も良い豆が取れます。イマイチ特徴が掴めず、ここんところ使った事がありません。
もう一つ、フロレス島という島があって、五年前に使ってみてそのおいしさにびっくり。
その後、手に入らなくなり、去年久し振りに入荷して
喜び勇んでローストして見たら最初の時の風味と今ひとつ違う、
まろやかな甘味がなくがっかりしました。
こういう事は良くある事で、小さな産地では特に出来がかなり違ってきます。
次に期待しましょう。
インドネシアに共通している風味は、酸味がなく、コクが豊か、
深煎りに向いていて苦味とほのかな甘味がある。
ガヨを除いてストロングタイプのコーヒーです。
今から30年以上前のマンデリンはカビ臭く、こんな豆で大丈夫?というような
豆でした。でもローストすると甘くいい味のコーヒーになっていました。
今はそんな個性?はなくなり、とっても大粒のきれいな豆です。
勿論カビ臭はありません。深煎りファン人気ナンバーワンのコーヒーです。
もう一つ、ジャコウネコのフンから取れるコピルアックも高価な豆として有名です。
一度使ってみましたが、一回しかロースト出来ず(高すぎて少ししか買えなかった)
良い所を引き出せなかった豆として記憶に残っています。