寝起きの悪いナーメンジークは、日が沈んでから
鉢底からゆっくり這い出した。
背伸びをして数歩這うと、背中に強い衝撃を受けた。
振り向くと男が立っている。
あー、アンタ!今ワシの事、踏み殺そうとしたやろ!
そ、その右手に持っとるモンは何やっ!さてはナメクジコロリやなぁ。
アンタ、蜘蛛の糸を知らんのか?芥川龍之介の名作、蜘蛛の糸や、知らん?
しょうも無い人やなぁ、一寸の虫にも五分の魂というやろ。
コラッ、塩まくなっ!
地獄に落ちるゾー。よーし、そんな事するなら
メルトモを呼び出して、アンタのポタージュかポタジェかよう知らんが
滅茶苦茶にしてまうぞ、ナメクジをなめんなよ。
なにー、気色悪うてようなめんだと。
ぬかせーこのあほー!
アーやめろナメクジコロリをまくなー・・・・。