今回の限定焙煎はコスタリカ サンタアニータと晩秋ブレンドです。
電話あれこれ其の一
ダイアル式の黒電話を貰った。
受話器を手にダイアルを回してみる。
ジーコージーコと懐かしい音がする。
同時に頭の中ではフィンガー5の歌が流れだす。
ベルを鳴らしてみる。
ジリリリンとちょっとだみ声の大きめの音だ。
鳴る前に小さく「ジッ」と音がしたものだが、
今回は感じなかった。
それにしても受話器が重い。
こんなに重たかったのか、昔は何とも思わなかったのだが。
隣にある今使っている電話を手に取ってみるとひどく軽い、
頼りないくらいの軽さだ。
材質が違うから手触りも違う。
こんな重い受話器を持って昔は長電話していたのだ。
話している内に右手が疲れて左手に替え、
また右手に戻し一時間近く話すと手が痺れて来る。
家で女の子と長電話をしていると、
口うるさい祖母にひどく叱られたのを思い出した。
きっとにやけた声で喋っていたのが気に触ったのだろう。
今となっては全てが懐かしい。
夕陽に照る柿が美しい季節になりました。
今回はコスタリカ サンタアニータ ハニーと晩秋ブレンドです。
前回に引き続きハニーです。
ハチミツ味という事ではなく、パルプドナチュラルという製法の事です。
種子を覆っている皮(パーチメント)に付いているヌメヌメ(ミシュレージ)を付けたまま乾燥、脱穀した豆です。
ヌメヌメが発酵し、中の豆に影響を及ぼし独特の香りと味を作り出します。
コクと甘味もあるように私は思います。
豊穣の季節にピッタリの豆です。
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