コーヒーの事と雑多な話

海街ブレンド

今回の限定焙煎はパプアニューギニア シグリと海街ブレンドです。


 昔々、ある所に一軒のコーヒー豆屋がありました。

毎日毎日コーヒー豆を焙煎します。その度に辺りにはコーヒーの香りが漂いました。

 

ある日の事でした。店主が店の前に立って鰻を食べたいな~等とぼんやり考えてますと、一人の老人が通りかかり、

「良い香りがしますねぇ、この香りでいつも元気を貰っていますよ」と話しかけて来ました。
それを聞いた店主はちょっといたずら心を起こして言いました。
「じゃあ、香りの料金を払って下さいな」
「うむ、そうじゃな」

老人は小さく頷くと懐から500円玉を三つ取り出すと、
ジャラン、ジャランと鳴らしたのです。

店主が

「それじゃあちょっと足りませんなあ」
と言うと老人は

「この匂いはモカマタリだな、アイスブレンドのイタリアンローストなら
もっと払うが、浅煎りのモカじゃこのジャランは高すぎる、お釣りをくれ」
と言うのでした。

ケチな店主は感心しながらも渋々901円のお釣りをチャリン、チャリンと
鳴らしました。

それを聞いた老人は満足そうに鼻の穴を膨らませると、足早に南へ去って行きました。ひょっとしたらあの老人は仙人だったのかも。

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夏本番ですね、
今回はパプアニューギニア シグリと海街ブレンドです。
ちょっと深煎りにしたシグリで元気出しませんか。
名門シグリ農園の豆は、柔らかく綺麗な苦味と優しい口あたりのコーヒーです。
ちょっと深煎りにしていますので酸味や刺激がなく、マイルドで口あたりの柔らかな苦味が
出ています。素直で刺激のないマイルドな苦味はシグリならでは。
上品な苦味で夏のコーヒーにピッタリ。
詳しくは

パプアニューギニア シグリと海街ブレンド

エチオピアアイスブレンド

アイスブレンドのベースをエチオピアに変更しました。

ハンドピックが大変で、この暑さの中での作業にうんざりもしますが

やっぱりこの味はエチオピアじゃないと出ません。

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極深煎りとは思えない柔らかい口あたり、苦味と甘味の絶妙のハーモニー、

いつもホットでテストするんですが、イタリアンローストとは思えないマイルドさです。

水だしカフェバッグもこの豆を使用しています。

リキッドコーヒーは残り少なくなって来ました。

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違反とハンコ

6月下旬の事、車の修理のため市街地にむかって走っていた。

前を走るのは大型トラック、荷台が大きく前方がよく見えない

だからトラックの後ろを走るのは嫌いなんだよ!とぶつぶつ言いながら

走っていた。

大きな交差点に入る時、右側の信号が黄色なのをちらっと確認した

トラックに続いて交差点を出た所でパトカーが赤色灯を点けながら

追いかけて来たのである。

あれー俺かよ〜

いろいろ弁明したが、どうしようもないなと観念したのだった。

ハンコを押して気が付いたのだが、26年前に高速でスピード違反で捕まって以来だ。

その時もハンコをもっていた。

しかも同じハンコだ。呪いのハンコだな、これは。

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その時の警察官の「ドライバーさんハンコ持ってますか?」という言葉が

耳に残る。

確かにドライバーだけど、まあ「おとうさん」や「おじさん」よりいいかな

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26年振り、免許とって3回目の切符だ

次の更新、長い時間になりそうだ

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歴史2

焙煎室の引き戸の横に数珠玉のながーいネックレス?がぶら下がっている

いったいいつからだろう?

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出所は陶芸家の川野さん宅の庭、それは確かだが一体いつだったのか

分からない。

10年以上前だと思う

昔は数珠玉はあちこちにあったが、今では何処にもない

ススキみたいに大きな株になって茂るから邪魔だし、

お手玉で遊んだり、ネックレスにしたりして遊ばないし。

時代と共に植物も廃れるんだね

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そういえば、ちょっと前までは新築の家にはオリーブの木がよく植っていたけど

最近は余り見かけない。

近所ではハナミズキのような、ヤマボウシのような白い花の木が良く植っていて、

これが最近のトレンドのようだ。

うちにもヤマボウシを植えてるけど、これが大きく育った割に花が咲かないのだ。

斧で切り倒したい所だが、と書いただけでバチが当たりそうで・・・

さっき調べたらヤマボウシは自然の形を楽しむ木、剪定はセンスを要する、と書いてあった。

あー、自分には絶対だめだあー。

 

歴史1

焙煎室のガラス戸に今日、貝の飾り物がぶら下げられていた

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5ミリに満たない小さな貝殻にも穴が開いている

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この貝は相方が礼文島で拾って来たもの、もう40年も経つ。

自分もその場所に居たのだが、貝殻にはまったく目が行かなかった。

いつも港でソフトクリームを食べてたような記憶がある

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地元の漁師さんが言うには、この穴はヒトデが補食の際、開けた穴とのこと。

将来のため、小さな貝はリリースしようという考えは、自然界にはないらしい

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それにしても、よくこんだけ拾って、持ち帰ったもんだと思う

その当時、勤めていた会社を辞めてまでして、この島に行ったという。

しかもその前の年もこの島に行っているのだ。よほど思い入れがあったのだろう。

今も利尻富士がテレビに出ると、利尻じゃないけど、あの島を思い出す。